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zoom RSS 場面緘黙症と私

<<   作成日時 : 2017/03/26 17:12   >>

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本日は平成29年3月26日。

平成29年3月24日の「河北新報」に次のような説明があった。
[場面緘黙症は幼稚園や学校といった「場所」、授業中などの「場面」、「特定の人」と一緒にいるときなど、限られた状況で話すことができない症状で、文部科学省が定める情緒障害教育の対象になっている。]略
<詳しくはネット検索してください>
場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)。初めて目にし耳にした症である。しかし記事を読み、私はこれだったのかと今思いつつ書いている。

藤沢周平の「半生の記」中「学校ぎらい」に次の一文がある。
[さきに、小学校五年になったときに私は授業中に声を出せなくなったと書いたが、私のそういう状態に対する級友の反応は、はじめは怪訝な顔で私を見まもり、つぎには声をしのばせて笑い、やがて無視するという経過をたどった。担任の宮崎東龍先生は、根気よく私を指名して本を読ませようとし、私は指名されれば立って本をひろげた腕を姿勢正しく前にのばすのだが、一語も発することが出来なかった。子供ながら屈辱的な体験だった。]

以前 藤沢周平のその文に接したとき、私も同じだと思い、彼の小説を益々愛読するようになり親近感を抱いていたのだった。(ただし藤沢周平が場面緘黙症であると私が断定することは当然できません)
私は、小学生高学年(だったか?)からの発現で66歳の今でも症は多少残っている。

・小中高大と授業中は発言した記憶がない。授業以外は友人や先生と普通に話すので、何だ?と思われていただろう。先生は私と接するのは初めてなので当然順番に指名されるが一語も発せない(非常に頑なだ)ので指名されなくなる。まあそれでも卒業し就職もできた。
・職場では研修会という何十人(場合によっては何百人)を相手に話をする業務がある。係長から「次回はYKだ。」と私が指名された。当然の順番である。いざ当日。しどろもどろ+吃音、なんとか冷や汗をたらしつつ終わった。初めての講師役のお手並み拝見ということで席の最後尾で見守ってくれていた係長「だいじょうぶか」私「すみません」。事務室では普通に話しているのでびっくりされたことと思う。
・しかし職場で話せませんというわけにもいかず、また、初回にまがりなりにもやり遂げた裏付けもあり少し自信もついたか、退職までなんとか講師役を務めることが出来た。
・大学では合唱団に入った。あるとき、団を代表してホールの舞台で挨拶をしなければならなくなった。無理だと予感し、同期の友人に代理を頼んだ。逃避だ。その友人は教室が同じなので教室での状況を知っている。私の頼みを聞き、ああそうか!と思ったことだろう「いいよ俺やるから」。その後彼にはズット感謝の念を抱いている。救ってくれたのだ。

紙面では[この症状は心療内科や精神科を受診し治療を受けるべき]と説明されている。私も治療を受け正常に話せていたら人生が変わっていたかもと思うが、厄介な症を抱えてはいたが、今までの人生もそれはそれで悪くはなかったなとも思う。

さて、次の疑問だ。ちょっと考えてみた。場面緘黙症のように正常に発達していない人(発達障害者支援法による定義に縛られない)を考えるとき、では正常に発達した人、大人というのはどのような人なのか?ということである。
例えば思い描くのは、宮沢賢治「雨ニモマケズ」の「サウイフモノ」という者である。このような人が正常に発達した人であるか。
そもそも人は皆、精神的情緒的になんらかの欠陥や欠点を持っているものだとすれば、人間は皆発達障害状態なのか。

この疑問と答えはとりとめがないように思うので本日は終了します。

先日ダウン症について、アメリカの手厚いケア事例がNHKで放送された。幼少期からの系統だったケアシステムについてだった。緘黙症に限らず、様々な疾患について家庭、国、医療関係、教育関係等のきめ細かい連携があれば救われる子供(にかぎらないが)が増えるだろうし、そのような社会を望まずにはいられない。私たちは、ほんのちょっとの差で色々な疾患疾病になる。そう、まさにそれは自分であった可能性もあるのだと、考える。そして相手を思いやる。そうすると私であっても、宮沢賢治の「サウイフモノ」に少しは近づけるかもしれない。

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